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夢か幻か(リンク小説)

前回までのあらすじ

夢か幻か

序章

序章2

序章3

 

二つの世界が完全に交わりし時

 

その時こそ

 

現実と理想の世界が

 

消滅する時だ

 

~ガーディアンズコロニー クバラチューニング店~

目の前が急に真っ白になった…

何も…見えなくなった…

視覚だけじゃない

聴覚も、嗅覚も、全て感じなくなった

そして世界に放たれた

コロニーとそれらを取り囲む三惑星

全てを飲み込むほどの光に覆われた

それは、まるで…

合の時のようだった

暫くしてようやく視界も晴れ、聴覚なども戻った

これほどの大事なのにも関わらず、コロニー内部は恐ろしいくらい静かだった

「一体…何が起きたんだ…」

肩に負った傷の事すら忘れ、先ほど起きた事態に悪寒を感じていた

それからすぐ我に返り、辺りを見回したが

そこにはルークもハンスもいなかった…

「二人とも…どこに行っちまったんだよ…!」

慌てて立ち上がるも思いのほか出血が酷かったらしく、再び地に膝をついた

手持ちにあった携帯緊急用医療器具(スケープドール)を使用し、止血及び傷の応急手当をした

ふらつきながら店を後にし、ショッピングモールに出てみたが

まるで何事もなかったかのように人々は過ごしていた

「なんで…なんで皆平然としているんだよ…」

そして、オルガはガーディアンズ本部へと足早に向かった

そこに行けばきっと何かがわかると思って…

~ガーディアンズコロニー5F ガーディアンズ本部~

本部は先ほどの区画とは全く逆の光景だった

慌しく駆け回るオペレーションスタッフ、ガーディアンズ

何かに追われるように本部中を行ったり来たりしていた

「ミーナ!何があったんだ!」

受付のミーナへと慌てた様子で詰め寄る彼女

ミーナも忙しそうだったが、事態を伝える事も彼女の仕事

作業の手を動かしながら、彼女に事態を説明した

「あぁ、オルガさん!大変なんです!もう何がなんだか…!」

かなり取り乱してるようで言葉を何度も詰まらせた

「落ち付けミーナ!さっきの光はなんだ!それに、なんで住民たちは皆平然としてるんだ!」

問いかける彼女もまた我を忘れ、ミーナへと質問攻めをしていた

「オルガさんの方こそ落ち着いてください!そんなに一遍に答えられませんよ!」

尚もミーナは対応に追われつつ、彼女の問いかけに答えた

そんな彼女の一言にようやく我に返ったオルガ

一息置いて再び問いかけた

「あぁ、すまない…まずは…さっきの光は一体なんだ?」

落ち着きを取り戻したオルガに対して安堵の表情を浮かべる暇も無いミーナ

それでも少しでも落ち着こうとしながら彼女の質問に答えた

「それが…私たちにもわからないんです…このコロニーだけじゃなく、他の三惑星にも同様の現象が起きたとしか…」

これほどの現象を起こせるのはイルミナスしかないとオルガは考えた

しかし、確証がない

再び順を追って問いかけた

「じゃあ、もう一つ、なんで住民たちは何事もなかったような顔しているんだ?」

その質問にもミーナは困惑の表情を浮かべた

「すみません…それもわからないんです…住民の方への質問をする暇すらなくて…それよりも今はガーディアンズの大量失踪の件の対応で手一杯なんです…」

オルガの予想を遥かに超えた事態が起きているようだった

イルミナスによる攻撃とも思われたが、何かが違う

そんな予感がした

「ガーディアンズの失踪!?それに大勢だって!?」

最早オルガにさえ予測が出来ないほどに大事になっていた

更にミーナは事態の深刻さを伝えた

「はい…それも失踪の仕方が妙なんです…急に目の前からガーディアンズの方が消えたんです!」

人が急に消えるなんて聞いた事がなかった

いくらナノトランス技術が発展しているとはいえ、大規模ナノトランスが可能なのは

対SEED用の封印装置くらいしか思い浮かばなかった

「急に消えた…!?一体何が…」

暫し考え込むオルガ

そんな中、ガーディアンズ本部へ一本の通信が入った

通信元は…

イルミナスによるものだった

「御機嫌よう…ガーディアンズ諸君 私はカール・フリードリヒ・ハウザーだ」

急な通信に総員作業の手を止め通信へと注目した

「イルミナスからの通信!?」

やはりイルミナスからの攻撃だったのか

そんな思惑が脳裏をよぎったが…

「今回、コロニー及び三惑星への不可解な現象が起こったようだが…これは、我々イルミナスによるものではない!」

予想外の言葉が発せられた

イルミナスではない、第三の組織によるものか?

そうとも考えられたが、これほどの事を起こせる事が可能なのはイルミナス以外考えられなかった

そして、彼はこう続けた

「幸い我々は事態を事前に知ることが出来、被害を最小限に抑えられることができた

これも…全てとある協力者によって未然に防げたことなのだ」

協力者?イルミナスへ協力する者など、いるのだろうか…

いるとしてもヒューマン原理主義に共感するヒューマン以外考えられないが…

「どうやらガーディアンズ諸君らの被害は甚大なようだな…クックック…」

見下したような笑い声に牙を向きたくなる気持ちだったが、事実なだけに返す言葉がなかった

恐らく他の皆もそうなのだろう

「これでガーディアンズ…いや、グラール太陽系は終わりだな…クックック…ンフハハハハ…ハァーッハッハッハ!」

そして一方的だった通信は切られた…

「イルミナスによる攻撃ではなかったのですね…では、一体誰が、何のために…」

ミーナも、他のガーディアンズも皆不安を隠しきれなかった

ようやく新総裁が決まり、これから新たな船出だという時に…

そしてオルガは気が付けば外へと走り出していた

「あ…!オルガさん!どこへ行くんですか!…何かあてはあるんですかーー!!」

遠のく彼女の耳には入っていなかった…

~ガーディアンズコロニー4F~

「くそう…一体何なんだよ…!」

得体の知れない胸騒ぎを覚えるオルガ

居てもたってもいられず、再び走り出した…

だが、その時

「待て…」

 

~続く~

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