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夢か幻か(リンク小説)

前回のあらすじ

私は一体

 

何のために作られたのだろう

 

この思考も

 

感情さえも

 

作り物なのかな…

 

~VRフィールド ガーディアンズ地下通路~

 

「やはりお前か…マガシ」

深淵の闇から姿を見せたのはあの時戦ったマガシだった

そう…

SEED化したマガシ

僅かな静寂が辺りを包んだ

自分より巨大な相手を目の前にしても全くうろたえる様子を見せないオルガ

以前戦った時は一瞬で片付けたからこその余裕の表れなのだろう

だが、少し状況が違った

「…!囲まれた!?」

そう気が付けば3体ものSEEDマガシに囲まれていたのだ

「フフフ…」

3体同時に不気味な笑みを浮かべ

そして戦闘体勢に入った

だが、それは一瞬の出来事だった

「滅びの運命には逆らえぬのだ!あきら…え……お…ぉ」

オルガの正面にいたマガシの上あごから先が無くなっていた

そして囲まれていたはずの彼女の姿がない

そんな状況にマガシは驚愕した

見渡してもどこにもいない

「無駄口叩いてる暇があったらかかってきな!」

どこからか彼女の声がした

そして頭を無くした1体のマガシが倒れると

その後ろに彼女はいた

一瞬にしてセイバーモードを起動し、正面のマガシの顔を切り抜けたのだ

「ぐぅぅぅぅ…舐めるな!」

彼女の挑発に怒りを覚えたマガシは残りの2体同時で彼女へ飛び掛った

しかし、それでも彼女は彼らに背を向けたままだった

「死ぃぃぃねぇぇぇぇ!」

流石にセイバー1本では2体同時の攻撃は防げないものだと思われた

だが、しかし

「遅い、遅いんだよ…動きに無駄がありすぎる」

彼女はしっかり彼らの攻撃を受け止めていた

手に持っていたセイバーの石突からはもう1本の刃が出ていた

2つ目のスイッチを起動し、ダブルセイバーモードにしたのだ

「ば、馬鹿な!」

予想していた結果と違い更に驚愕するマガシ

だが、それでも冷静な判断で追撃を開始する

「これなら…どうだぁ!」

1体のマガシは正面きって突撃をし、もう1体は上空からの追い討ちをした

狙う場所は刃の無い柄の部分

しかし

「読みはいいね…でも、まだまだ甘いね」

突撃してきたマガシをさっと横に避け

もう1体の追い討ちには再び防御姿勢をとった

「フハハハハ!柄を破壊してしまえばいいことよ!」

そして彼の腕が物凄い速さで振り下ろされた

しかし、それは空を切った

「ちぃ、外したか!」

そして後ろに振り返ろうとしたマガシは体に異変を感じた

だが、既に遅かった

「な、なにぃぃぃ…!」

彼の体は上半身と下半身で完全に分断されていた

その倒れる刹那に彼が見た物は

2本のセイバーを手にした彼女の姿だった

「だから言っただろう…甘いと」

倒れゆく彼に吐き捨てるように言った

彼の攻撃を受け止めると見せかけて、ダブルセイバーの柄をねじり

2つのセイバーに分解するツインセイバーモードにし

一瞬の隙をついて彼の体を分断したのだ

「なる…ほど…そういう…こと…か…」

そして残された1体のマガシ

流石に1体では勝ち目がない

「ぐ、ぐぅぅぅぅ…」

最早言葉すら出ない

3体同時でなら勝てるものだと思っていたのだから

「どうした?もう攻めてこないのか?…ならば、こっちから!」

姿勢を低くし、今までにない威圧感を見せた

どうすることも出来ないマガシはやぶれかぶれな攻撃をすることしか出来なかった

「ぶるぁぁぁぁぁぁ!」

大振りな打撃は当然当たるはずもなく

その腕は地面へと突き刺さった

「その程度とはね…失望したよ」

そして彼女の反撃が開始された

まるで舞っているかのように見えるその斬撃

その攻撃にはセイバーモード、ダブルセイバーモード、ツインセイバーモード

の3種が駆使され、次々と彼の四肢が分断されていった

「うぉぁぁぁぁぁぁぁ…ぁ…」

全てが終わった頃には細切れになっていた

「ふん…他愛の無い」

VRルーム司令室にいたハンスとルークはこの一部始終を唖然として見ていることしか出来なかった

「こいつぁ驚いたなぁ…以前より更に力つけてないか…」

ぽっかりと口を開けていたルーク

その隣で同様のハンスは言葉すら出せずにいた

「おい、終わったぞ!…聞こえてんのか!」

ガラス越しに終了を伝えるオルガ

だが、この時異変は起こったのだ…

「あ…あぁ…危ない!」

先ほどまで唖然としていたハンスが急に慌てふためく様子で必死に彼女に危険を伝えた

 

 

続く

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